
2024年11月11日更新

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重要なポイント
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原油先物が大幅に下落したため、原油に敏感な銘柄は月曜日、S&P 500種指数の中で最も活発に取引された。下落は、週末のイスラエルによるイランへの報復攻撃を受けてのものだが、イランの原油生産は中断されなかった。この行動により、供給中断の可能性に対する懸念が和らぎ、市場全体の不安が和らいだ。
イランの原油生産量が安定していることから、ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油価格は午前終盤の取引で6%近く急落した。米エネルギー情報局(EIA)によると、イランは世界の原油供給量の約4%を占めている。
掘削および油田サービス株の下落
APA(APA)、ダイアモンドバック・エナジー(FANG)、デボン・エナジー(DVN)などの掘削会社の株価は下落し、油田サービス会社のハリバートン(HAL)やSLB(SLB)の株価も下落した。こうした下落を反映して、SPDR S&P石油・ガス探査・生産ETFは今月最低水準に達した。
燃料費の低下で旅行株が上昇
一方、カーニバル・コーポレーション(CCL)やデルタ航空(DAL)などの旅行会社の株価は、原油価格の低下がこれらの事業の燃料費削減を示していることから急上昇した。バンク・オブ・アメリカのアナリストは、カーニバルが9月に好調な予約傾向を報告したことを指摘し、ノルウェー・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)とロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)の目標株価を引き上げた。アナリストは、2025年に向けてRCLとNCLHについても同様の明るい見通しを予想している。

出典: TradingView.com
記事の出典
米国エネルギー情報局。「 よくあ る質問(FAQ) 」
BofA 証券。「クルーズライン」






