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FRBは据え置き、コモディティは急騰:金が過去最高値、原油も市場不安で上昇

Mar 21

読了時間:2分

2025年3月21日更新

Source: Richard Sharrocks / Getty Images


金価格が3,050ドルを突破、不透明な世界情勢の中で安全資産に注目集まる

今週、金価格が過去最高値を更新し、1オンスあたり3,050ドルを突破しました。これは、米ドルの下落米国債利回りの低下に伴い、投資家が安全資産を求めた結果です。


市場のセンチメントは、インフレリスク、政策変更、そして継続する地政学的リスクに対するヘッジを示しています。今回の上昇は、投機的リスクから資本保全への投資姿勢の転換を表しています。


供給逼迫と地政学的リスクが原油価格を押し上げる

原油価格も上昇しており、米国の力強い需要蒸留油在庫の減少が背景にあります。


  • ブレント原油1バレルあたり71.21ドルまで上昇

  • WTI原油67.54ドルで取引終了


米国政府のデータによると、ディーゼル燃料や暖房油を含む蒸留油の在庫が280万バレル減少し、市場予想を上回る在庫減となりました。この供給逼迫に加え、中東の地政学的緊張が続いており、エネルギー市場への上昇圧力が強まっています。


FRBは利下げを急がず、市場は慎重に反応

最新の政策会合後、米連邦準備制度理事会(FRB)は金利の据え置きを決定し、慎重な姿勢を維持しました。インフレが依然として懸念材料ではあるものの、FRBは**「忍耐強く対応する」**姿勢を強調し、利下げが差し迫っているわけではないことを明らかにしました。


この政策スタンスは米ドルの下落を引き起こし、結果的に金と原油の価格上昇を支える要因となりました。市場関係者は今後のインフレと成長のバランスに関するFRBの姿勢に注目しています。


今後注目すべきポイント

  • コモディティが市場をリードし、投資家は内在的価値を持つ資産へとシフトしている。

  • は特に、金利や為替の変動が激しい中で、リスク回避の手段として輝きを放っている。

  • 原油は、需給のファンダメンタルズと高まる地政学的リスクの両方に支えられている。


中央銀行の方針や地政学的ニュースを市場が織り込む中、今後もボラティリティの高い状況が続くと見られます。市場を適切に見極め、柔軟に対応する姿勢が求められます。


記事出典

  1. Board of Governors of the Federal Reserve System. (2025, March 20). Federal Open Market Committee statement. https://www.federalreserve.gov

  2. U.S. Energy Information Administration. (2025, March 20). Weekly petroleum status report. https://www.eia.gov/petroleum/supply/weekly/

  3. U.S. Department of the Treasury. (2025). Daily Treasury Yield Curve Rates. https://home.treasury.gov

  4. World Gold Council. (2025). Gold market commentary – March 2025. https://www.gold.org


Mar 21

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