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株式市場最新情報:6月9日取引に向けた注目ポイント

Jun 9

読了時間:3分

更新日:2025年6月9日

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インド株式市場は今週を安定したスタートで迎える見込みです。世界的な投資家心理の改善、米中間の貿易緊張の緩和、そしてインド準備銀行(RBI)による金融政策の後押しがその背景にあります。今週は重要な経済指標が多数発表される予定で、投資家はマクロデータとセクター別の動向に注目しています。


GIFT Nifty、やや強気の始まりを示唆


現地時間午前6時30分時点で、GIFT Nifty先物25,163.50で前日比+0.02%とわずかに上昇しており、インド市場の穏やかな上昇スタートを示唆しています。


アジア市場はまちまちの展開となりましたが、日本と韓国の株式は上昇。米国の堅調な雇用統計や米中貿易協議再開への期待感から、S&P500先物は前日比横ばいで推移しました。


国内の動き:RBIの利下げが株価を押し上げ


インド準備銀行(RBI)は6月7日、予想を上回る50ベーシスポイントの利下げを実施し、政策金利(レポレート)を**5.5%**に引き下げました。これは成長と流動性を支援するための積極的な措置と見られています。


  • Nifty 50:+252ポイント(+1.02%)の25,003で終了

  • Sensex:+746.95ポイント(+0.92%)の82,188.99で終了


外国人投資家(FPI)は1,009.7億ルピー分の株式を買い越し、**国内機関投資家(DII)**は14日連続で買い越しを継続し、9,342.5億ルピー相当の買いを記録しました。


米国雇用統計、「ソフトランディング」期待を後押し


6月7日に発表されたデータによると、米国経済は5月に非農業部門で139,000件の新規雇用を創出しました。これは4月よりやや減速していますが、引き続き堅調な水準です。失業率は4.2%で安定しており、**平均時給は前月比+0.4%、前年比+3.9%**の伸びを記録しました。


安定した雇用環境と控えめな賃金上昇は、インフレが労働市場を傷つけることなく沈静化していると評価され、リスク資産への投資意欲を高めています。


市場まとめと注目セクター

  • 上昇した主なセクター:自動車、不動産、公営銀行(利下げ恩恵)

  • MCX:電力デリバティブ取引をSEBIが承認

  • Infosys:32,403億ルピーのGST請求に対するクリアランスを取得

  • Mahindra & Mahindra:5月の生産・販売・輸出が前年同期比で大幅増加

  • Hindustan Copper & Rites:重要鉱物のサプライチェーン開発で提携


為替と債券市場の動き

  • インドルピー(INR)はRBIの利下げを受けて85.64/USDまで16パイサ高で終了

  • 10年物国債利回りは4ベーシスポイント上昇し**6.29%**に


今週の注目スケジュール

  • 6月11日:インド・米国の消費者物価指数(CPI)発表

  • 6月12日:米国の生産者物価指数(PPI)発表

  • 6月17〜18日:FOMC会合で最新の経済見通し発表

  • 企業関連:Infosys、HDFC銀行、各行の貸出金利改定


出典

a) Reserve Bank of India (RBI) – Monetary Policy Committee Rate Decision (June 2025)

b) U.S. Department of Labor – Employment Report (May 2025)


Jun 9

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